■ はじめに:家事分担の不公平感は、静かに心の距離を広げる
「どうして私ばかり…」「頼めばやってくれるけど、言わなきゃ動かない」 家事や仕事の分担に対する不満は、日々の積み重ねの中で気づかぬうちに心の距離を広げていきます。
ジョン・ゴットマン博士は、「家事の不公平感は夫婦の満足度に直結する」とし、特に夫が積極的に家事参加することで、夫婦関係は大きく好転すると述べています。
■ なぜ不公平感が生まれるのか?
- 「言わなきゃやらない」が積み重なるストレス
- してくれたことより、“気づいて動いてくれない”ことが気になる
- 「感謝の言葉」が足りず、努力が見過ごされてしまう
家事は、見えない労働であり、気づかれにくいものです。そのため、「承認の欠如」が不満として蓄積されやすくなります。
■ 夫婦の満足度は「家事シェア率」に比例する
ゴットマン博士の研究では、「夫が家事の50%以上を分担する家庭では、夫婦の幸福度が大きく高まる」ことが示されています。 これは、単に労働量の話だけではなく、「自分の大変さをわかってもらえている」という心の満足感が大きく影響しているのです。
さらに、英国の心理学者アン・オークレイは著書の中で、**「多くの夫は家事を”妻の仕事”と無意識に捉えており、少しでも手伝えば『自分は大きな貢献をしている』と過大評価しがちだ」**と述べています。
だからこそ、重要なのは**「公平」と「チームワーク」を意識することです。 家事は「手伝う」ものではなく、「ふたりの生活を一緒に運営していくための共同作業」**であるという視点を持つことが、パートナーシップをより強く、健全にしていきます。
■ 不公平感を減らすコミュニケーションの工夫
- 「お願い」より「共有」で伝える:「これ、今大変だから手伝ってくれる?」より、「最近こういうことで負担を感じてるんだ」と伝える
感謝は大げさなくらい言葉にする:「ありがとう」「助かったよ」を意識的に繰り返す
完璧を求めすぎない:やり方に細かく口出しするより、「やってくれた」ことに目を向ける
■ 会話例
〇「最近洗濯物まで手が回らなくて…。お願いしてもいい?」 ×「なんでこれぐらい気づかないの?」
〇「洗い物してくれたんだね、助かったよ!」 ×「洗い物したなら生ゴミまでまとめてくれる?」
■ さいごに
家事の問題は、単なる分担の話ではなく、「ふたりの関係性そのもの」を映し出す鏡です。 互いに「気づき、ねぎらい、感謝する」------その小さな積み重ねが、不公平感を和らげ、ふたりの心をもう一度近づけてくれます。
まずは、今日ひとつ「ありがとう」を伝えるところから始めてみませんか?
更新日: 2026年1月7日
